賃貸物件のベランダは目隠しが必要?防犯上の懸念点やDIY方法も解説

賃貸物件のベランダは目隠しが必要?防犯上の懸念点やDIY方法も解説

賃貸物件を探す際、「外からの目線が気になる…」という方も少なくありません。
そんな方にとって、ベランダ越しに室内が丸見えという状況は避けたいと考えるのではないでしょうか。
そこで、賃貸物件のベランダにおける防犯上の懸念やベランダの目隠しにおすすめのフェンス、DIYの方法について解説します。
賃貸物件を探している方やベランダの目隠しが気になっている方は、ぜひ参考になさってください。

賃貸物件のベランダの目隠しにおすすめしたいフェンスの種類と特徴

賃貸物件のベランダの目隠しにおすすめしたいフェンスの種類と特徴

まずは、賃貸物件のベランダの目隠しにおすすめのフェンスの種類と特徴について解説します。

アルミフェンス

まず挙げられるのが、アルミフェンスです。
アルミニウムは、錆に強い金属で、長持ちするのがメリットとなります。
木材の場合には、雨や湿気などの水分によって劣化が進むため、お手入れが必要です。
しかし、アルミフェンスであれば、そういった手間がかからないことも大きなメリットでしょう。
また、見た目がおしゃれな印象の種類もあり、好みに合わせて選ぶことも可能です。
たとえば、自立型のものであれば人の背丈ほどあり、ベランダに置くだけで、瞬時に目隠しとなります。
ただし、賃貸物件のベランダに設置する場合、風で倒れる危険性があることを考慮しければなりません。
台風や強風の日は、あらかじめ紐やロープなどで固定しておき、転倒を防止しましょう。

ウッドフェンス

ウッドフェンスは、木製のフェンスの一つです。
これは、木のぬくもりがありつつもベランダをおしゃれに演出してくれます。
防腐塗料が塗ってあれば、雨に強く丈夫なので、耐久性も期待できるのがメリットです。
また、フェンスとして十分な大きさもあり、安心感を得られるでしょう。
さらに、隙間から風がとおるため、風とおしの良さを求める方にもおすすめです。
その反面、台風や強風のときは転倒するリスクがあるので、しっかりと固定する必要があります。
その際、紐ではなく、金具やネジを使ってしっかりと固定することがポイントです。
目隠しとしての役割とともに、見た目の印象を大事にしたい方は、ウッドフェンスを検討なさってください。

ラティスフェンス

ラティスフェンスも、賃貸物件のベランダの目隠しに適した種類です。
ラティスとは、衝立やパーテーションとも呼ばれるフェンスとなります。
多くは網目状の洋風木組みで、ウッドデッキやタイルデッキとの相性も良好です。
ラティスフェンスの場合、ベランダに置くことによって、外の様子を見ることができます。
そのため、しっかりとした目隠しではなく、室内を見えづらくする効果が期待できるといえるでしょう。
ウッドフェンスと同様、おしゃれな印象で風とおしも確保できます。
転倒を防止するために、紐または金具を使って固定することが大切です。

賃貸物件のベランダに目隠しがない場合の防犯上の懸念

賃貸物件のベランダに目隠しがない場合の防犯上の懸念

続いて、賃貸物件のベランダに目隠しがない場合の防犯上の懸念について解説します。

外から室内の様子が見えやすくなる

防犯上の気になるポイントとしてまず挙げられるのが、外から室内の様子が見えやすいことです。
ベランダは、南側に配置されるのが一般的となっており、道路に面している物件が多いといえます。
そのため、目隠しをしないと、通行人から覗かれるリスクが高くなるでしょう。
1階の場合は、とくに注意が必要です。
一人暮らしの方や賃貸物件の1階に住む方は、防犯上、ベランダの目隠しは必須といえます。

他人に生活サイクルが把握されてしまう

他人に生活サイクルが把握されてしまうことも、防犯上のデメリットです。
立地によっては、目隠しがないと、部屋のなかがすべて見えてしまう可能性があります。
それにより、就寝時間や帰宅時間、子どもだけの時間など、生活サイクルが把握されてしまえば、犯罪に巻き込まれる恐れもあるでしょう。
また、不法侵入や窃盗の侵入口は、窓が多いという調査もあります。
そのため、防犯上の観点から、賃貸物件では防犯対策が必須です。
室内が見えないように、ベランダに目隠しをすれば、プライバシーが守られ犯罪のリスクを軽減できます。

外からの目線がストレスになる

外からの目線がストレスになることも、目隠しをすべき理由の一つです。
先述のとおり、目隠しがないと、通行人から覗かれるリスクが高くなります。
実際は除かれていなくても「見られているかも…」といったことに悩み、ストレスに感じてしまう恐れがあります。
そして、洗濯物を干したり、ベランダの掃除をしたりといったことも、辛くなるかもしれません。
また、室内側から外の様子が見えることにより、ストレスを感じるケースも多いです。
もし、目の前にお墓やゴミ処理施設などがある場合、目隠しによって見えなくすることができます。
このように、防犯上の懸念だけでなく、入居中のストレスをなくすためにも、ベランダの目隠しは必須といえるでしょう。

賃貸物件のベランダの目隠しをDIYする場合のアイデアや素材

賃貸物件のベランダの目隠しをDIYする場合のアイデアや素材

最後に、賃貸物件のベランダの目隠しをDIYする場合のアイデアや素材について解説します。

すのこ

DIYする場合のアイデアとしてまず挙げられるのが、すのこです。
すのこは、インターネットやホームセンターなど入手しやすいDIY素材となります。
ペイントやステンシルなどを使い、好みのテイストに仕上げやすいところも魅力です。
すのこは、DIYしやすい軽くて扱いやすい、桐製のタイプがあります。
屋外用ペイントを使えば、耐久性もカバーすることが可能です。
また、既製品を使うのも便利ですが、DIYなら木板から自作することもできます。
ただし、工具が必要になったり手間がかかったりしますが、完成したときはDIYならではの喜びを感じられるでしょう。
桟を結束バンドや金具で固定すると、安定感を保つことができます。

すだれ

すだれも、DIYをする際におすすめです。
昔から、日よけや部屋の仕切りなどに用いられてきたアイテムとなります。
強い日差しを遮る効果があり、また通気性も高いことから、風とおしを確保したいという方にもぴったりです。
すだれは、ホームセンターやインターネットなどでも購入できる手軽さや、日本の夏らしい涼しげな見た目もメリットとなるでしょう。
竹を用いた一般的なすだれのほか、洋風のすだれもあります。
しかし、DIYでの設置も簡単な反面、風で飛ばされやすいのがデメリットです。
そのため、台風や強風時には取り込んでおいたり、紐や金具などで固定したりといった工夫が必要になります。

シェード

シェードとは、布状の日よけのことです。
これは、窓の外側やひさし部分から、立てた柱などに向かって紐を使用し設置します。
日差しを遮りつつ、目隠しとしても利用できるのがメリットです。
DIYでも手軽に設置することができるので、手間をかけたくない方に向いています。
ただし、布製のシェードは風にあおられやすいのが難点です。
そのため、強風や台風のときは、飛ばされないよう注意しなければなりません。
天気が悪い日は設置せず、あらかじめ室内にしまっておくといった対策が必要になるでしょう。

まとめ

賃貸物件のベランダの目隠しに適したフェンスは、アルミフェンスやウッドフェンス、ラティスフェンスなどさまざまな種類があります。
目隠しをしないと、外からの目線がストレスになったり、生活サイクルを他人に把握され犯罪リスクが高まったりなど、防犯上注意が必要です。
DIYで設置する場合は、すのこやすだれ、シェードなど気軽に用いることができるアイテムを採用すると良いでしょう。