どの方角の部屋が良い?風水の考え方と実際の住み心地を解説

どの方角の部屋が良い?風水の考え方と実際の住み心地を解説

お部屋探しをする際、部屋の方角は重要なポイントのひとつです。
どの方角の部屋を選ぶかによって、日当たりや風通し、そして生活のしやすさに大きく影響します。
今回は、部屋の方角ごとの特徴について、鬼門と裏鬼門といった風水の考え方もあわせて解説します。

部屋の良い方角は風水に関係する?鬼門と裏鬼門

部屋の良い方角は風水に関係する?鬼門と裏鬼門

日本では昔から、風水の考え方に基づいて避けたほうが良いとされる方角があります。
なかでも、「鬼門」と「裏鬼門」は、住まい選びの際に気をつけたい方角として知られています。
部屋探しをする際は、こうした方角の意味や影響についても理解しておくと安心です。

鬼門とは

風水にあまり関心がない方でも、「鬼門=不吉な方角」として耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
鬼門とは、陰と陽の境界にあたるとされる方角で、古くから鬼が出入りする方角として避けられてきました。
具体的には、北東の方角が鬼門に該当し、邪気が出入りする不安定な方角とされています。
この考え方は、古代中国から伝わったもので、日本に広まったのは7世紀頃です。
もともとは、鬼門の方角から敵の侵入や疫病の流行があったことが起源とされ、やがて風水や住まいの設計にも影響を与えるようになりました。

裏鬼門とは

「鬼門」は知っていても、「裏鬼門」についてはあまり知らなという方も多いでしょう。
裏鬼門は鬼門と対をなす方角として、同じように避けるべきと考えられています。
北東の鬼門が陰陽の境界で不安定とされるのに対し、南西の裏鬼門もまた気が乱れやすく、古来より鬼が通るとされる不吉な方角とされています。

鬼門と裏鬼門による影響

部屋の中心から見て北東(鬼門)の方角に玄関があると、邪気が入りやすいとされています。
また、南西(裏鬼門)にキッチンが位置するのは、縁起が悪いとされることがありますが、これは冷蔵庫がなかった時代、南西の方角が湿気や熱がこもりやすく、食材の管理に不向きだったことに由来しています。
さらに、鬼門にあたる方角にトイレや浴室といった水回りがあると、冬場の冷え込みで湿気がたまりやすく、カビの発生リスクが高まるため避けた方が良いでしょう。
鬼門と裏鬼門を避けられない場合は、鬼門封じや鬼門除けをおこなうことで、居心地のよい空間に近づけることが可能です。
基本的な鬼門封じとなるのは、こまめな掃除・整理整頓で、とくに鬼門と裏鬼門の方角は汚れをためないようにしましょう。
空気の浄化作用にくわえ、風水的にも運気を整えるアイテムとされている観葉植物を置くのもおすすめです。
このほかにも、盛り塩・お札・水晶の活用が、鬼門封じや鬼門除けに効果的として知られています。

鬼門と裏鬼門の調べ方

鬼門と裏鬼門の方角は、間取り図で確認することが可能です。
まず、間取り図の四隅から対角線を引いて、部屋の中心を求めます。
部屋が正方形や長方形であれば問題ありませんが、形に凹凸がある場合は、その凹凸が全体の3分の1未満であれば無視して対角線を引きます。
なお、対角線はベランダやバルコニーを除いた室内の四隅から引くのがポイントです。
中心が分かったら、方位磁石やスマートフォンの方位アプリを使って、15~75度の範囲を鬼門、195~255度を裏鬼門として線を引いて確認してみましょう。

▼この記事も読まれています
賃貸物件でできる防音対策は?床・壁・天井それぞれのポイントを解説

部屋の方角はどこが良い?南向きについて

部屋の方角はどこが良い?南向きについて

部屋の方角を考える際、鬼門や裏鬼門といった風水的な観点にくわえ、実際に暮らしてみたときの住み心地も重要です。
ここでは、とくに人気の高い「南向き」の部屋について、メリットと注意すべきポイントを解説します。

メリット1:洗濯物が乾きやすい

南向きの部屋には、日照時間が長く、室内にたっぷりと自然光が入るというメリットがあります。
朝から夕方まで日が当たることで、洗濯物に含まれる水分が効率よく蒸発し、湿度が低い季節には短時間で乾きやすくなります。
また、室内に光がたっぷり入るので、窓際に干すだけでも乾燥が早まり、室内干ししかしないという方にもおすすめです。

メリット2:冬でも暖かい

南向きの部屋は、冬でも比較的暖かいとされています。
なぜなら、南向きの部屋は日中の日照時間が長く、太陽光がたっぷり差し込むためです。
とくに、冬は太陽の位置が低くなるので、南からの日差しが部屋の奥まで届き、暖房効率も良くなる傾向があります。
また、日中に太陽の熱を取り込むことで、夜間の冷え込みもやわらげやすくなるため、寒さが厳しい季節でも快適に過ごせることが多いです。
家にいる時間が長く、電気代を節約したいとお考えの方は、ぜひ優先的に南向きの部屋を探すと良いでしょう。

メリット3:室内が明るい

南向きの部屋は、一日を通して明るいといったメリットもあります。
日中は自然光がたっぷりと入るので、照明をつけなくても十分な明るさを保てるでしょう。
また、明るい室内は気分を明るくしてくれるだけでなく、観葉植物の育成や在宅ワークにも適しています。
ただし、夏場は日差しが強くなりすぎることもあるため、遮光カーテンなどで調整する工夫も必要です。
また、メリットが多いことから、南向きの部屋は家賃が高めに設定されているケースも少なくありません。
物件を探す際は、南向きであることのメリットとコストのバランスを見極めることが大切です。

▼この記事も読まれています
賃貸物件でトラブルが起きたらどうする?解決のコツや対策方法をご紹介

部屋の方角はどこが良い?北向きの部屋について

部屋の方角はどこが良い?北向きの部屋について

一般的には、南向きの部屋のほうが人気がありますが、北向きの部屋にもさまざまな魅力があります。
それぞれのメリットを知り、どの向きの部屋が自分に合っているのかを考えてみましょう。

メリット1:直射日光が入らない

北向きの部屋のメリットは、直射日光がほとんど入らないことです。
南向きの部屋は、明るく洗濯物が乾きやすい一方で、強い日差しが差し込むことで、夏場は室温が上がりやすく、家具やフローリングの日焼けといったデメリットも生じます。
その点、北向きの部屋は安定した穏やかな明るさが続き、直射日光によるまぶしさや熱が抑えられるため、在宅ワークや長時間のパソコン作業に適した環境です。
画面の見づらさやテレビへの光の反射に悩まされることが少なく、目の疲れやストレスを感じにくい空間を実現できます。

メリット2:真夏でも過ごしやすい

北向きの部屋には、真夏でも室内温度が上がりにくく、比較的涼しく過ごせるという魅力があります。
南向きの部屋では、夏場になると日差しが強く差し込み、エアコンの効きが悪くなったり、室内が蒸し暑く感じられることがあります。
一方、北向きの部屋は、直射日光がほとんど入らないため、強い日差しによる不快感が少なく、体感温度も比較的穏やかです。
夏の暑さが苦手な方や冷房を抑えて快適に過ごしたい方にとっては、大きなメリットになるでしょう。

メリット3:冷房費を節約できる

夏場に在宅勤務をされている方のなかには、冷房を長時間使用することで、電気代がかさむことを懸念される方も少なくありません。
北向きの部屋は、直射日光がほとんど入らないため、室温が上がりにくく、冷房の使用頻度を抑えられるというメリットがあります。
しかし、北向きの部屋は日差しが入りにくい分、日中でも室内がやや暗く感じられることがあります。
また、日照不足によって洗濯物が乾きにくい、植物が育ちにくいといった面もあるため、生活スタイルや好みに応じて検討しましょう。

▼この記事も読まれています
賃貸物件で一人暮らしをするための費用は?家賃や生活費についてご紹介

まとめ

南向きの部屋は、日当たりが良いため洗濯物が乾きやすい、冬は暖かいというメリットがありますが、夏の強い日差しには注意が必要です。
一方で、北向きの部屋は直射日光が少なく、夏でも涼しく過ごしやすいですが、日照不足で部屋が暗く感じることや洗濯物が乾きにくいといったデメリットがあります。
どちらの方角もそれぞれメリットと注意点があるため、自分のライフスタイルに合った方角を選ぶことが大切です。

株式会社Crasiasの写真

株式会社Crasias メディア編集部

株式会社Crasias(クラシアス)は、東大阪市に特化した不動産会社として、地域密着型のサービスを展開しています。賃貸マンションや一戸建てを中心に、単身者からカップル、ご家族まで、幅広いライフスタイルに対応した物件を取り揃え、多様なニーズにお応えしてきた実績があります。
『暮らす』『オアシス』『明日(未来)』を大切に、物件探しのその先にあるお客様の生活を見据えたご提案を心がけています。不動産取引は大きな決断を伴うものだからこそ、一つひとつ丁寧に対応し、安心してご相談いただける環境づくりを大切にしています。
コラムでは、実際に東大阪市で物件をご紹介してきた経験をもとに、住まい選びのポイントやエリアの魅力についてわかりやすくまとめています。地域をよく知る担当者だからこそ伝えられる、実用的な情報をお届けしたいという想いで執筆いたしました。
東大阪市で賃貸物件をお探しの方は、どうぞお気軽にクラシアスまでご相談ください。皆さまの理想の暮らしを実現するお手伝いができることを、心より楽しみにしております。