なぜペット可の賃貸物件は退去費用が高い?相場と対策方法も解説!
ペットと暮らせるのは嬉しいことですが、賃貸物件で飼う際には注意点がいくつかあります。
とくに、、退去時の費用については、予想以上に高額になることが多いことをご存じでしょうか。
今回は、ペット可物件の退去費用が高い理由と相場、退去時の費用を抑えるための対策について解説します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東大阪市の賃貸物件一覧へ進む
なぜペット可の賃貸物件は退去費用が高い?
犬や猫を飼うために、ペット可の賃貸物件に引っ越しを検討される方もいらっしゃるでしょう。
ペットと暮らせる賃貸物件は、一般的な物件に比べて退去費用が高くなる傾向があります。
退去費用とは、賃貸物件を退去する際に発生する費用で、原状回復にかかる費用が主な内容です。
原状回復とは
原状回復とは、賃貸物件を退去する際に、借りた当時の状態に近づけるための修繕や清掃をおこなうことです。
簡単にいえば、「借りたときの状態に戻して返す」という考え方ですが、すべてを完璧に元通りにするわけではありません。
法律や国土交通省のガイドラインでは、通常の使用による自然な劣化や損耗(経年劣化)については借主の責任ではなく、原状回復の対象外とされています。
一方で、壁や床についた大きなキズや汚れ、タバコのヤニや臭いによる変色、故意・過失による破損などは原状回復の対象になることがあります。
原状回復の範囲や費用負担の詳細は、契約書や管理会社のルールにより異なるため、入居前に確認しておくことが大切です。
ペット可賃貸物件の退去費用が高くなる理由
ペット可賃貸物件で退去費用が高くなりやすい主な理由は、傷や汚れの修繕が必要になるためです。
ペットが床や壁、柱などをひっかいたり噛んだりすることで、目に見える傷がつくことがあります。
また、犬や猫が走り回ることによって、フローリングが摩耗したり、カーペットが汚れたりすることもあるでしょう。
ペットによってついた傷や汚れは、原状回復の対象となるため、退去費用が高くなりやすい傾向にあります。
また、においの除去が必要になる点や原状回復の範囲が広がる点も、退去費用が高くなりやすい理由のひとつです。
ペット特有のにおいや排泄物のにおいが部屋に染みつくこともあり、消臭やクロスの張り替えなどが必要になることがあります。
通常の使用に比べて修繕が必要な箇所が多くなるため、その分原状回復費用も高くなる傾向があります。
▼この記事も読まれています
賃貸物件でできる防音対策は?床・壁・天井それぞれのポイントを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東大阪市の賃貸物件一覧へ進む
ペット可の賃貸物件における退去費用の相場
ペット可の賃貸物件では、退去費用が高くなる傾向があるため、あらかじめ資金を準備しておくことが大切です。
資金不足を防ぐためには、修繕費用の相場を押さえる必要があります。
以下に、修繕内容ごとのおおよその相場をご紹介します。
フローリングの張り替え
フローリングに傷がついた場合、部分補修が難しく、基本的に居室全体を張り替えることになります。
修繕費は広さや場所によって異なり、6〜10畳の部屋では約10万円〜18万円が目安です。
キッチンや廊下はそれぞれ約8万円、トイレは約6万円、洗面所は約9万円ほどかかるとされています。
壁紙の張り替え
壁紙の修繕もフローリングと同様に、部分的な対応が難しい箇所です。
傷や汚れがある場合は、壁一面を張り替えることになるので、修繕費用がかさむ傾向にあります。
キッチン・トイレ・洗面所・廊下・玄関などは約4万円、6~10畳の居室だと約4万円~7万円ほどかかるのが一般的です。
柱の修繕
柱については、部分的な修繕が可能なため、基本的には傷の箇所ごとに費用が発生します。
複数の傷がある場合、それぞれに修繕が必要となり、結果的に総額が高くなる可能性があるため注意が必要です。
修繕費用の目安としては、浅い傷で約2万円、浅くても長さのある傷で約3万円、深い傷であれば約4万円が相場です。
また、ペットの尿によるシミが生じている場合には、修繕費として約5万円がかかるケースもあります。
脱臭クリーニング
ペット由来のにおいが室内に残っている場合、退去時には脱臭クリーニングが実施されるのが一般的です。
このにおいがペットによるものであると判断された場合、クリーニング費用は入居者の負担となります。
費用の相場は物件の間取りによって異なり、ワンルーム・1Kで約2万円~5万円、1DK・1LDKで約4万円~6万円、2DK・2LDKでは約4万円~9万円が目安です。
畳の張り替え
畳の修繕には、「表替え」と「交換」の2種類があります。
表替えは、畳表と畳縁を新しく張り替える方法で、1畳あたりの費用は約3,000円~5,000円が相場です。
一方で、ペットの粗相や嘔吐によって、カビが発生したり、深い傷がついたりしている場合には、畳自体の交換が必要になるケースもあります。
この場合、1畳あたり1万円~2.5万円程度の費用が発生します。
通常使用による日焼けなどの変色であれば、修繕費が請求されることはほとんどありません。
ただし、ペットによるひっかき傷や走り回った際の損傷が確認された場合には、表替えや交換の対象となる可能性が高く、修繕費用の負担が生じる点に注意が必要です。
▼この記事も読まれています
賃貸物件でトラブルが起きたらどうする?解決のコツや対策方法をご紹介
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東大阪市の賃貸物件一覧へ進む
ペット可の賃貸物件における退去費用対策
ペット可の賃貸物件であっても、事前に適切な対策を講じておくことで、退去時の費用負担を軽減できる可能性があります。
入居前から意識しておきたいポイントは、以下のとおりです。
カーペットを設置する
床の傷を防ぐには、カーペットの設置が効果的です。
犬や猫が室内を走り回っても、カーペットがあれば、床材へのダメージを軽減できます。
くわえて、トイレ以外で排泄してしまった場合にも、シミや汚れが床に直接つくのを防げることがあります。
防音性の高いカーペットを選べば、足音の響きを抑えられ、騒音対策にも繋がるでしょう。
また、設置する際は「汚れにくさ」にも注目することが重要です。
汚れが付きやすい素材だと、においが染み付きやすくなるリスクがあります。
丸洗い可能なタイプを選べば、清潔さを保ちやすく、においや汚れの対策にもなります。
ペットの爪をこまめに切る
ペットによる床や柱の傷の多くは、伸びた爪が原因です。
爪が長いと接触時に傷をつけやすくなるため、飼い主が定期的にカットすることが大切です。
目安として、犬は月に1回、猫は2~3週間に1回の頻度で爪を整えましょう。
カットする際は、やや短めに整えたり、爪先を丸く仕上げたりすることで、傷つけるリスクをさらに抑えられます。
適切な爪のケアは、室内環境の保護だけでなく、ペット自身のケガ防止にもつながります。
保護フィルムを設置する
ペットによる傷を防ぐ方法のひとつとして、壁への保護フィルムの設置があります。
犬の噛み癖や猫の爪とぎなどによるダメージを軽減できるため、室内の保護に有効です。
ただし、賃貸物件ではフィルムそのものが壁紙を傷付けないよう配慮が必要です。
とくに、「強粘着タイプ」のフィルムは、剥がす際に壁紙を傷めるおそれがあるため避けましょう。
貼って剥がせるタイプの保護フィルムを選べば、壁紙を傷めずに取り付け・取り外しができるため、賃貸物件でも安心して使えます。
静電気で貼り付くタイプや弱粘着のものなど、原状回復に配慮した製品を選ぶことが、退去時のトラブルを避けるポイントです。
▼この記事も読まれています
賃貸物件で一人暮らしをするための費用は?家賃や生活費についてご紹介
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東大阪市の賃貸物件一覧へ進む
まとめ
ペット可の賃貸物件は、退去時に発生する原状回復費用が高額になりやすい傾向があります。
主な理由は、ペットによる床や壁、柱への傷や汚れ、においの付着などで、修繕やクリーニングが広範囲に及ぶためです。
退去費用を抑えるためには、入居前からカーペットの設置や爪の手入れ、保護フィルムの活用などの対策を講じることが大切です。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
東大阪市の賃貸物件一覧へ進む

株式会社Crasias メディア編集部
株式会社Crasias(クラシアス)は、東大阪市に特化した不動産会社として、地域密着型のサービスを展開しています。賃貸マンションや一戸建てを中心に、単身者からカップル、ご家族まで、幅広いライフスタイルに対応した物件を取り揃え、多様なニーズにお応えしてきた実績があります。
『暮らす』『オアシス』『明日(未来)』を大切に、物件探しのその先にあるお客様の生活を見据えたご提案を心がけています。不動産取引は大きな決断を伴うものだからこそ、一つひとつ丁寧に対応し、安心してご相談いただける環境づくりを大切にしています。
コラムでは、実際に東大阪市で物件をご紹介してきた経験をもとに、住まい選びのポイントやエリアの魅力についてわかりやすくまとめています。地域をよく知る担当者だからこそ伝えられる、実用的な情報をお届けしたいという想いで執筆いたしました。
東大阪市で賃貸物件をお探しの方は、どうぞお気軽にクラシアスまでご相談ください。皆さまの理想の暮らしを実現するお手伝いができることを、心より楽しみにしております。